着物道
■ きっかけ
■ とっても分かりやすい基礎の基礎知識
■ 着物を用意
・実家のたんすをのぞいてみましょう
・呉服屋さんに行ってみましょう
・ネットオークションを活用しましょう
■ 着てみよう-超かんたんな着付け♪→別ページ
■ 夏はゆかた→別ページ
■ 着物は好きだけど省スペースにしたい→別ページ
■ 着物の手入れ
■ 少ない着物でコーディネートを楽しむ
■ 着物で授乳
■ おススメの着物の本
私の祖母がとても着物好きな方でした。
和裁も得意で、若い頃は自分で作った着物をよく着ていたそうです。父の離婚で『孫育て』が始まったので着物どころではなくなり、洋服派になったそうですが。そんな祖母が見立てた着物は、派手ではなく、長く着れそうなものばかりでした。私の人生の節目に、私に似合う着物を、帯や小物なども一緒に選んでくれていました。振袖、色無地、訪問着です。私も着物はなんとなく、好きでした。
でも、今まで私が着た着物は晴れ着だった為、大切に扱うべき着物でした。
たまにしか着ないし、手入れがめんどくさい。
洗うのにもお金がかかる。
それが着物のイメージでした。
それが崩れたのは小紋という普段着の存在を知ったことでした。
かわいいピンクの小紋を祖母が用意してくれていたのです。
着物=普段着。
一気に身近に感じた瞬間でした。
めんどくさそうに断片的にあった着物のルールも知ってみれば簡単でしたし、手入れが面倒な着物ですが着ることが一番の虫干しになると聞いて『着よう』と思いました。
絹は動物性たんぱく質なので、しまいこんでいてもどんどん劣化していきます。それだったら、汚れを気にせずどんどん着たほうがいいですよね。柄物なら汚れてもまず気づかれないし、洗い張りをすればたいていきれいになります。染め替え、柄の描き替えもできるし、着物って長く着れる物です♪
着物が好きだった祖母。
もう、着物について聞く事はできません。
でも祖母の選んでくれた着物が残っています。
大事に、たくさん着ようと思います。
私の娘にも、祖母の選んだ着物をいつか着てもらえたら、と思います。
祖母と、その曾孫である私の娘が一緒に過ごせた時間はわずかでしたが、娘はとても可愛がってもらいました。何年か後に、一緒に着物を見ながら祖母の話をしてあげたいです。
着物には格があります。帯にも小物にも格があります。
着る季節も限定されています。そのあたりが着物がめんどくさい
理由ですね。
でも着物を着るのは友人の結婚式はせいぜい、という方も多い
ですね。
・着る機会はとっても少ない
・1,2枚しか持ってない
けど着物が大好き!という方の為にシンプルルールに
まとめてみました。
|
着物 |
帯 |
帯揚げ |
帯〆 |
足袋・半襟 |
草履・バッグ |
友人の
結婚式 |
一つ紋の訪問着 |
袋帯 |
金糸銀糸が入ったもの |
金糸銀糸が入った平たいもの |
白 |
金色などの華やかなもの |
普段着 |
小紋 |
名古屋帯・半幅帯 |
金糸銀糸が入らないもの |
金糸銀糸が入らない丸いもの |
色は自由 |
自由 |
結婚式用(礼装用)と普段着用は混ざらないようにします。
最初はすべて冬物(袷)を用意。
どうです。簡単でしょ?
これをもとに、友人の結婚式用、普段のおしゃれ用の物をそれぞれ揃えていけば大丈夫です。
友人の結婚式には未婚の方なら振袖ももちろんOKです。
細かい細かいルールに振り回されて着る機会が少なくなる
なんてもったいない。
どんどん着ましょう!
着ていくうちに他のルールも自然と分かってくると思います。
礼装と普段着は着物・小物も違いますが、着こなしも変わってきます。礼装の場合は補正もしっかりと行います。
・実家のたんすをのぞいてみましょう
お母様・お祖母様の着物・長襦袢・帯などが見つかりませんか?
小紋でも訪問着でもあったらお借りしましょう。
着てないともったいないですよ。
ぜひぜひ、活用しましょう
ただし、お祖母様のものだと丈が短い場合があるようです。
そのときは対丈のまま着てしまいましょう。
対丈:おはしょりを作らないで着てしまう事
・呉服屋さんに行ってみましょう
注意点が3点あります。
1.時間がある時に行きましょう。
(間違っても次の予定があるときはやめましょう)
2.意思を強く持ちましょう。
(洋服でも店員さんに勧められるまま買ったことが
ある人は要注意)
3.着物の値段はあってないようなものだと心得てから
行きましょう。
着物というのは高い買い物です。
それをぱぱっと見てさっと決める!なんてことはやめましょう。
お店にはいくつもの反物がありますし、またお店の方の話は
とても参考になりますので時間のある時に行きましょう。
中には買うまで離さないお店もあると思うので、閉店までいて、じっくり考え、決める覚悟で行きましょう。
買う気が起きるものがない場合は、はっきりとその事を
伝えましょう。
そのことによって、好みに合いそうなものを新たに取り寄せてくれたり、気に入ったけど値段が高いな、というものも値が下がるかもしれません。
呉服屋さんというのはとにかく着物を売りつけにかかって
くるものです。
中には良心的な呉服屋さんもありますが、素人だと思って
思い切りたかってくる呉服屋さんも数多くいます。
・売れ残りの反物を持ってきて、褒めちぎり買わせる。
・安い小物をたくさんつけてお得感を出して高い着物を買わせる。
・帯のみを買いに行っても着物を買わせる。
・必要のない羽織まで買わせる。
こういう場合もありうるので、流されず意思を強く持ちましょう。
着物の値段はあってないようなものだ、とはよく言われる事です。
物の値段は 原価+販売ルート で決まるのですが、洋服と
違って着物はこのあたりが不明確なようです。
高価な反物が比較的安く仕入れれる場合もあるでしょうし、
高値で仕入れたが、長く売れ残っていたために安く売りたい
場合もあるでしょうし、ぼったくりもあるでしょうし、様々です。
言われたままに買って、『無駄に後悔』するのも悲しいです。
最初に予算を決めておき、気に入って納得のうえで購入
するようにしましょう。
その上で、色々おまけをしてくれる場合もあると思います。
呉服屋さんが近所にあって、着付けもサービスしてくれる場合は非常に力強いパートナーとなります。
着物を買ったらあなたはお得意さんです。どんどん活用しましょう。
呉服屋さんに頼れるところは頼って、決してペースに乗せられない
(不要な着物を買わされない)ことが重要です。
・ネットオークションを活用しましょう
普段着用の足袋や小物・羽織などはネットオークションが
非常に安いです。
着物や帯は失敗することが多いようですが普段着用の
小物などなら充分だと思います。
私が最近買ったものは以下のとおりです。すべて新品です。
|
素材 |
値段 |
刺繍半襟 |
ポリ |
1000円 |
草履 |
合皮 |
1800円 |
白足袋 |
綿 |
450円 |
柄足袋 |
綿 |
1000円 |
礼装用
帯揚げ |
絹 |
セットで1300円 |
礼装用
帯〆 |
絹 |
普段着用
帯揚げ |
絹 |
セットで1600円 |
普段着用
帯〆 |
絹 |
↓オークションじゃないけどこんなんもあります。
ネット販売は安くてびっくり
手を洗う。
虫干しする。
この2点で着物のトラブルは激減するそうです。
●着る時
着る前、着ている時、脱ぐ時に手をきれいに洗うようにしましょう。
●保管する時
着物や帯、小物類は脱いだらハンガーにかけ風にあてます。
着物ハンガーがあると便利です。
半日ほど干して汗が飛んだら畳んで、たとう紙に包んでしまいます。
押入れやクローゼットの上段ほど湿気が少なくなるので、着物は上に保管しましょう。
半年に1回くらいは虫干ししましょう。
風に当てること。めんどくさいですが、着物を見るとわくわくしますよねぜひぜひ、長く着ないときも覗いて、ついでに風を通しましょう。
中に乾燥剤を入れてたら、天日に干しましょう。かなり湿ってることないですか?
うちは数ヶ月出さないだけで、乾燥剤がなんとなく湿っています。
広げるとスペースもとるし、とってもめんどくさいですよね。
畳んだままでも充分なので、たとう紙から出して、布団干しとか、ハンガーとかにかけましょう。
裏地の変色って、着物などにたまったガスが原因だそうです。
なので、空気を入れ替えるつもりでするといいです。
天気のいい朝10時から14時まで干せば良いと思います。
着物を触る前には手洗いをしましょうね
はとママの保管方法
我が家には着物たんすがありません。着物を作った時に
入ってきた箱に、乾燥剤・防虫剤を入れてクローゼットの
天袋に置いています。
3段ほど箱を積んでいますがこれが限界でしょうね
早く、小さい桐ダンスほしいなあ(でもスペースが・・・)
とか言ってたのですが買いました!小さい桐ダンス
■ 着物は好きだけど省スペースにしたい→別ページ
あんまり着ない着物。だから数少ない着物でコーディネートを楽しみたいですね。
着物も洋服と同じように考えてOKだと思います。
黒やグレーの着物は印象も薄いし、帯もモノトーンは合わせやすいし着まわし易い。
注意点は着物は全身なので面積が広いという点。
気に入った色でも全身だとすごい強烈な印象になってしまったりします。
私は地味目くらいがいいかな、と思っています。
その1 超 普段着
赤の縞に黒系の半幅帯。黒系の柄足袋を合わせます。
黒系の帯は何にでも合います。便利。
柄足袋も汚れが気にならないし、クールな感じがお気に入り。
裏地は真っ赤。地味目な組み合わせは裏地(はっかけといいます)がすごく引き立ちます。
ダークな色合いは子育て向き。授乳もできちゃいます♪
その2 超 普段着
地味な色は着やすいです。扇子柄
足袋は変な柄。裏が青くていいでしょ
帯は黒と茶のリバーシブル。めちゃ使えます。
半幅帯はこれしか持ってないのでよく登場しますが、どの普段着にも合うからすごく重宝します。
オークションで半幅帯は1200円。足袋は2足で1890円でした。
その3 お花見 普段着
ピンクの江戸小紋でお花見に行きました。小物は全部緑。ピンクと緑の組み合わせは相性抜群です♪
足袋は後ろが黒。びっくりしますよね。
柄足袋は普段着っぽくて使いやすいです。足元が白いと『着物』という感じですが色がついていると洋服感覚ですね。
手持ち小物は黒系と緑系です。そんなに着用頻度も多くないし、これでしばらくは充分かな、と思っています。
♪
育児で着物・・・・。ネックは『授乳』ですよね。
授乳口があればいいのに・・・と思っていましたが、ありました。
脇の身八つ口です
ここからおっぱいを引っ張り出せば授乳できます。
乳首が出せればいいですからね。
着る時に確認しならが着るといいです。
肌着を着て、おっぱい出せるかな?
襦袢を着て、おっぱい出せるかな?
着物を着て、おっぱい出せるかな?
帯を締めて、おっぱい出せるかな?
着物はたぶんOKですが、肌着と襦袢がややきついかも。
そんな時はちょっと裂いて、おっぱいを出しやすくしましょう。
帯を締めると出しづらい場合もあります。
ちょっと低目に締めましょう。
着物授乳のいいところは、袖があるところです。
一回おっぱいを出して、赤ちゃんにくわえさせれば、袖に隠されて傍目にはまったく分かりません。
『赤ちゃん、寝てるのかな?』くらいに思われるでしょう。
赤ちゃんが飲んでいないときも、袖が脇を隠してくれるので、脇がガバッと開くなんて想像もされないでしょう。
着物って本当によくできた形だと思います。
おはしょりってめんどくさいですが、これがあるおかげで妊婦さんも着れるようになっています。これが対丈だったらお腹が大きい分、裾が上がってしまってみっともないですからね。
ここからは余談ですが・・・・護身の必要性
子育て女性にとっても都合のいいようにできている着物。
男性の為に作られた形だという声もよく聞かれます。
・長襦袢はたいてい柄物ですが、脱いだ時男性を喜ばせる為。
・巻いていて歩きづらい着物の裾は、男性にとって都合がいいから。
・身八つ口は、どんなにかっちり着込んでいても簡単に乳に手が届く。
・うなじが見える。
・ちょっとピラッとめくるだけで簡単に股下が見える。
女の立場から見れば腹立たしい意見もありますが、このような見方をする男性も多くいることも事実です。
夫や彼氏にその気にさせたい時に着るのはもちろんOKですが、それ以外の方では痴漢に会わない様に充分注意が必要だと思います。
・夜道を1人で歩かない。
・立ち振る舞いに気をつける。
以上が必要であると思います。
着物を着たら手首以上が見えないように、など色々マナーがありますが、重要なマナーであると思います。簡単に肌を見せてはいけないと思います。
悲しいことに色んな事件があります。
女性に生まれたからには自分の身は自分で守らなくてはなりません。護身術で一番重要なのは危険を避けること、だそうです。
危険な場所に行かない。
危険な状況を作らない。
です。
自意識過剰だと言われてもいいと思います。危険な目にあうよりはるかにマシです。
私も娘ができたので、色々考えてしまいます。
最近、とても物騒ですからね。
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読めばぐっと着物が身近に感じられる本を紹介します。
アマゾンのページにとぶようになっています。
アマゾンは色々な本があるし1500円以上は送料無料になるのでとっても便利です。
如月まみのデイリー着物コーディネート 特にオススメ
街で浮かないとても素敵なコーディネートばかり。
全身黒でもとてもかわいい
裾がレースの着物&水玉の帯なんて最高です!。
巻末の一発着付け教室も分かりやすいですよ
着物がくれるとびきりの毎日 オススメ
明日から着物着ようかな。なんて思っちゃう本です。イラストもかわいいし、着物って簡単じゃん!と思えます。
ふだん着物のたのしみ方 オススメ
上の本とセットで読むとさらに着物着たい度アップ。同じような内容なんですが。
はじめてのアンティーク着物 オススメ
安く揃えるなら断然アンティーク!アンティークならではの個性的な着物の写真満載です。四季の着物や小物の話がしっかり載っていて着物ルールも楽しく分かる。
「着たい!」私のふだんきもの 特にオススメ
作り帯の作り方は私もとっても参考になりました!コーディネートが写真で載っているところが見てて楽しい。着付けはもちろん補正着の作り方まで載っています(作ると激安!)
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